2012年11月23日金曜日

混浴温泉世界、別府。(3)


混浴温泉世界、別府(2) 続き



湖月 餃子


















【 3日目 】


今日も朝10時くらいから活動し始める。


まずはやはりパン屋さんへ。ここ、「カナンベーカリー」というらしい。

店内は狭くて、数人のおばちゃんが奥の工房でパンを作っている。

今日もパンを2つ購入。よもぎあんパンもリピート。


そして海門寺公園まで移動してから朝食。今日は猫がいない。


食後、お金を下ろしに駅のファミマへ、昨日ワインバーまでハシゴした友人と偶然会った。

友人といっても、僕より40年近く年長である。というか大学の教員である。

まあ僕は大学を卒業したし、気兼ねない人だし、友人としておく。


「今日は浜脇の方に行ってみましょう」

昨日、ワインバーの若い店員さんから別府の話、とりわけ浜脇の話を聞いていた。

そうして2人での行動が始まった。


別府市街地のアーケードを駅前通りから遠ざかる方向、南へ向かうと、どんどん風景が廃れていく。

飲食店の数が減っていき、シャッターが降りた店がチラホラ。

まあ、そもそも、日が出ている内の別府市街地はどこもまだ眠っているのだが。(それでも風俗店は元気に営業中)


しばらく南へ歩くと、アーケードがなくなる。

松原という地名に入ると、住宅が軒を連ねる。松原公園では子供達が遊んでいたり、おっさんが談笑していたりする。

この辺にある「六盛」というお店の冷麺がうまいらしい。バーテン情報。


さらに歩き進む。

背の低い住宅が並ぶ風景は、無防備で、空気が緩く、めまぐるしく進む日本社会とは切り離されたような世界だ。

なるほど、大分麦焼酎「二階堂」の世界である。


神社があった。狭い敷地内には立派な境内、それに能舞台まである。

神社には神様が祀られていて、人はその神様に何かを祈願する。

海が近いこの町の人々は、何をお願いしていたんだろうか。


川に突き当たった。「朝見川」というらしい。

別府湾に直結しているため、潮の流れが川を逆流している。


浜脇エリアに入った。

昔、別府が栄えはじめた頃はこの辺りが別府の中心地だったらしい。

温泉を中心とした歓楽街がここにあったんだと。遊郭ももちろんあったらしい。

今の浜脇は、別府に似合わないタワーマンションと寂れたショッピングモールがあるくらいだ。


僕ら2人も、元遊郭という木造の建物を覗いてみたりした。

混浴温泉世界の作品があるらしいのだが、どこにあるかよくわからない。


浜脇の「場末感」はハンパない。

しかし、少し歩けば、車がビュンビュン行き交う国道10号線に出る。

ここに出るとタワーマンションが馴染む風景に顔色を変える。


そんな風景はつまらんので、浜脇中学校へ向かう。

浜脇中学校は少し高台にあり、ここからの眺めが別府三景に入るらしい。バーテン情報。


石段を登り、浜脇中学校へ。土曜日であるが、部活があるため生徒はたくさんいる。

高台から別府を臨む。

地面から生えているタワーマンションが邪魔だが、いい景色だ。


山の方を見れば、昨日のコンクリート橋が遠くに見える。

海の方を見れば、まあ、果てしなく海がある。南方には大分市の工業地帯が見える。

山から海へかけての斜面に別府が広がっている。

狭いような、広いような。


その後、東別府駅から電車に乗って、別府へ戻った。

水戸岡鋭治デザインの車両は素晴らしい。


昼食は2人で、竹瓦温泉の横にあるtakeyaへ

だんご汁定食をいただく。美味しい。


そこで一旦解散。

僕はselect beppu→SPICAをぶらぶら。

道中、紙屋温泉が目に入ったので、そのまま温泉へ。

ここも100円。東京から来たという観光客とポツポツ話す。

しかし、熱い!紙屋温泉は熱かった。

風呂を出た後も熱が引かない。外の空気に触れて放熱しようと思ったら、紙屋温泉のおばちゃんに話しかけられる。

「混浴温泉世界」目当てで来たと言うと、「それなら、ここの2階でなんかしちょるよ」と。

熱が引かぬまま2階へ、畳敷きの大きな部屋に若い男の人と、謎めいた作品がある。

説明を受けてひと通り拝見したが、アートというか、文化祭の展示みたいだった。

おばちゃんにお礼を言ってさよなら。


「ジェノバ」のジェラートを海門寺公園で食べた。

なんて素晴らしい時間だろうか。そして海門寺公園という空間も素晴らしい。

わりと真新しいきれいな公園だが、海門寺や別府タワーが見えて、新しさと古さが視界の中で同居する空間だ。


次はコージーコーナーという喫茶店で、ジンジャーチャイをいただく。

ジンジャーチャイ、温かくて、美味しすぎる。

風呂あがりにジンジャーチャイを嗜むことは、ハイレベルな至福だということが分かった。



時間は夕方。

17:30からの創平さん達のトークイベントを拝聴。

相変わらず、創平さんの話は興味深いという意味でおもしろい。


その後、「湖月」へ。

ここは「餃子」と「ビール」しかメニューがない。餃子うまい。


そして「スナック優子」へハシゴ。

優子さんは実に素敵な女性である。


この日の夜に別府タワーでTOWA TEIのライブイベントがあるそうな。

踊った。

イマイチ、箍を外し切れなかったが。


そしてまたまた「スナック優子」へ

入ると、狭い店内に「混浴温泉世界」の関係者がズラリ。

いい年した大人が、何かを話しては爆笑しながら立ち飲んでいる。

楽しそうだ。


午前2時くらい、宿に帰って就寝。

二段ベッドの上の階には、巨大な外国人が大きないびきをかいて寝ていた。









0 件のコメント:

コメントを投稿