2012年9月13日木曜日

道路(歩道)の車道側は、男が歩かなくてはいけないのか?



an・an (アン・アン) 2012年 2/15号 [雑誌]


9月、ちょうどよい気温です。

とくに夕方から夜にかけて、私たちを包みこむ空気は、やわらかくてとても心地よいですね。

日本の四季は素晴らしい!


さて

最近、なにかとジェンダー論に関することが僕の中で話題です。

美容室に行けば、「taco894くんは中性的だよね」とか、

「女性以外の応募はお断り」の求人に出くわしたり、

マツコ・デラックスが深夜番組でジェンダーについて熱く語ってたり(これについては印象的だったのでまた別記事で書きたいな)

女性だから、男性だから、みたいなワードをほいほいと僕のアンテナが拾っていく今日この頃です。

といっても、1年以上前から(セクシャル)マイノリティに関係する大学の先生たちと知り合っていたので、そのようなことについて考える機会はあったのですが。


さてさて

そこでひとつ思い出したことがあり、取り上げたいことがあります。


「道路(歩道)の車道側は、男が歩かなくてはいけないのか?


以前、このことで母と口論したり(苦笑)

友達(女性)の意見を聞いて、ふんふんと頷いたりしました。

僕個人の暫定的な意見を言うと、

「少なくとも僕は車道側を歩く、わざとらしくない程度に」

という、おぼろげで不確定な感じです^^;

理由は

・ 男性のほうが、衝撃からのダメージに強い(ハズ……今でもよくわからん)。
・ かっこつけたいというエゴ
・ 「男だから車道側を歩かなきゃみっともない」という得体の知れない風潮に対する怯え

気の強い女性が隣だとそのまま安全な方を歩いたりしますが。
(そもそも、そんなに女性と歩く機会もあまりないけど)

こうしてみると、「男だから女を守らなきゃいけない」という考えに寄ってますね。


しかし、友達(女性)は言いました。

「男に車道側を歩かれるとムカツク!」

理由は

・ 何カッコつけようとしてんねん、腹立つ!
・ そもそも女扱いされると腹立つ!
・ 女性のほうが男性に比べて痛みに耐えられる身体の構造

女性にもいろんな人がいると思いますが、そこにいた2人の友達はこのように意見が一致。

どちらも女子プロレスラーや肥満体型ではなく、僕より華奢な体つきの普通の女の子ですが。

あれあれ、女性は守られて嬉しいみたいに思うんじゃないのか、と当時は少々驚きました。


しかししかし一方で、僕の母親は言いました。

「あんた、女の子と一緒ん時は、ちゃんと車道側歩いとるんな?」

「そんぐらい出来んと、あんた、ダメよ(嘲笑)」

前述の友達の件があったので

「すべての女性がそうじゃない」

と反論するも

「じゃけえ、あんたはダメなんよ(嘲笑)」

そして、息子の立場では、もう何を言っても無駄だと悟りこの話題は流しました。



これらの件から思うこと。

「男だから~すべき」

「女は~な生き物」

「男だから」、「女だから」という区別。


これは……なんじゃろな??

そもそも、男女の性別を区別する要素は何か、と、これを書き出したら長くなるので割愛。

しかし、<男・女>はおそらくアンケート用紙に○をつけるように、2つに別れるようなものではないんじゃないか。

おそらく、これは僕のイメージだが、男女というのはグラデーションのようなもので

戸籍上は男性でも、女性らしい人もいる。

戸籍上は女性でも、男性らしい人もいる。

そして、オカマやオナベもいるし、性同一性障害に悩む人もいる。

ん?性同一性障害を「障害」たらしめているものって、心身の機能不全とかでは全くなくて、この社会の環境じゃないか(と今思った)。

といった具合に、男女で身体の特徴(性差)はあれど、それに宿る心については、中心にボーダーを引いて、「こっから男ね」、「こっからは女ね」と区切れるものではないんじゃないかと思う。

身体に関しても、たまたま男女がそれぞれの生殖機能をもっているだけであって

だから「女性は子供を産まなきゃいけない」とかっていう「性役割」を押し付けられる必要もない。

他にも…と言いたいことが山ほどあるが、掘ったらキリがないので、最初のテーマに戻ります。


ええと、「道路(歩道)の車道側は、男が歩かなくてはいけないのか?」

男だから歩く必要はないし、歩かない男はダメじゃないし、女だから守られる必要もない。

男だから、女だから、というものを取っ払って、ゼロベースからの個人の自由にどうぞということで。

僕の「かっこつけいたいというエゴ」というのも、人によっては迷惑なものなんだろうな。

でもやっぱり、サッと車道側に(さりげなく)移って、女の子に「ありがとう^^」と言われるのは気分いいです(「ありがとう」と言われるってことは気を遣われてるんだろうけど)。

この辺は、僕という個体の中の「男らしさの部分」みたいなものが反応してるんだろうか。

うむうむ、本当に難しいテーマだ。

僕もジェンダーについてはまだまだ関心をもったばかりなので、わからんことばかりです。

しかし、今のように社会的劣位やマイノリティについて考えたり、

身の回りの事象について、あたりまえを疑い、考えないことを疑う。

そうして一歩一歩、「成熟した市民」になっていきたいものです。


お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)









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