2012年8月29日水曜日

車輪の回転と頭の回転



依存と自立と孤独の三点倒立。


自転車に乗っているときに、ふと思いついた言葉である。

意味は特に深いものではない。

適度に人に頼り

適度に一人でいる

しかし、どちらかに倒れると、依存や孤独に身を滅ぼしてしまう。

このバランスをいい具合に調節できたら、いい具合に生きれるんだろうなと思った。


[図表]
依存と自立と孤独の三点倒立





















そんなことをしばしば考えつくのは、だいたい自転車に乗っている時だ。

自転車に乗っている時というのは、他に何もすることができない状態だ。


ペダルを踏む

ブレーキを握る

視覚判断

聴覚判断

とか


この辺のことは深く頭を使わなくても勝手にできる。

いわば「自動操縦」に近い状態。

では、使っていない頭の残り容量は何に使うか?

それは、何かを考えることだ。

手足が塞がって脳みそだけ宙ぶらりんの時、頭は勝手に回転する。

しかも、机に向かっている時よりも圧倒的に頭が回転する。

机に向かうと、雑誌だのPCだの、どうしても誘惑が目について集中できない。

自転車に乗っている時というのは、それらの誘惑を一切排除して頭だけ動かせるのだ(むしろそれしかできない)。


自転車以外にも

電車に乗っている時とか、シャワーを浴びている時なんかも脳内だけぐんぐん回転する。

だから、考え事をしたい時にはオススメの動作だったりする。

しかし、事故には気をつけよう。


Bicycle traffic signal in Amsterdam
Bicycle traffic signal in Amsterdam / James D. Schwartz


2012年8月19日日曜日

BEPPU ART MONTH 2012


今、別府がアツいらしい。(温泉の温度的な意味ではない)

そしてやはり僕は別府に行きたくてしょうがない。


友人が別府に行くので付いて行こうかと思ったけど、さすがにやめといた(就活しなきゃ)。

ちなみに、その友人の友人(僕の尊敬する知り合い)が別府でアート活動をしている。

なにやら今、別府がアツいらしい。


「 ベップ・アート・マンス 2012


ベップ・アート・マンス 2012








というものがあるらしい。
湯のまち別府ならではのアートフェスティバル
らしい。

___めちゃくちゃ興味ある。






僕は今年の6月に一人で別府に行った。

目的地は長崎だったけど、その途中で寄ってみたのだ。

そして、別府は素晴らしい街だった。


早朝、フェリーで別府に着いた僕は、海岸をぶらぶらした。

しばらく海を眺めた後、友人から別府の商店街がおもしろいと聞いていたことを思い出し、商店街へ向かった。

早朝の商店街は閑散としていて、ゴミをついばむカラスとか、コインパーキングで寝ているおっさんくらいしか見るものはなかった。

さすがにつまらんので地図のすみに載っている銭湯に向かうことにした。

竹瓦温泉


「竹瓦温泉」

6時半の営業時間前から、地元のおっちゃん・おばちゃんが店の前で元気にしゃべっている。

いちばんよくしゃべるおっちゃんに写真を撮ってもらっていたら暖簾があがった。

店のおばちゃんと挨拶を交わしながら、みんな店に入っていく。

僕もおばちゃんに挨拶をして入る。建物の中をきょろきょろ眺めながら男湯に向かった。

男湯の構造は、脱衣所と入浴所に仕切りはなく、脱衣所から階段を下りて行くと湯船が構えている。

着替えて階段を降りると、あれ?シャワーがない。

そう、ここは限られた湯船の湯だけを使って身体を洗うシステムなのだ。

どどどどうするんだ、と困惑していると、元気なおっちゃんが話しかけてきた。

「お兄ちゃん!ここ初めて?」

「あ、はい」

そうして、身体の洗い方、湯の入り方をレクチャーしてくれた。

「ここはみんなでこれだけの湯を使うからな、初めての人にはこうやって教えるの」

おっちゃんは話しながらジャバジャバと風呂の使い方を教えてくれる。

「ほい、自分でやってみて!」

僕も上から下まで見よう見まねで体を洗う。

ひと通り洗い終わった僕はようやく湯船につかる権利を得た。

ぼけ~っと湯に溶けていく身体。

おっちゃん達は漁師みたいな風貌のくせに、ヨコモジを並べてペラペラとWindows7の話をしている。

するとまた、初めての人が入ってきた。

それを見たおっちゃんが

「兄ちゃん、さっきやったみたいに教えてやり!ニヤリ」

「っ!?」

おおおお俺がかよ!

逆らうことも出来ないので、にこにこへらへらしながら、おっちゃんと同じように年上のお兄さんに教えた。

慌てながらも、ああ、なんかおもしろいなあと思えた。

その後、おっちゃんにお礼を言い、風呂を出た。

風呂屋のおばちゃんと軽くおしゃべりし、おばちゃんと写真を撮って店を出た。



この風呂屋での出来事から、別府がなんとなく好きになった。

観光地ということもあり、外から来た人に対してとても親切かつ面白い。

外に対してにオープンで、内に対して親密(そう見えた)。

友人の話では、昼間っから風俗嬢が商店街でちんどん屋のごとく太鼓を叩いて客引きしているとのこと。

想像したらおもしろい。

古いものと、新しいものが融合・共存する街が僕は大好きだ。

僕は朝の別府しか知らないので、今度は別府の一日を知りたい。

秋の「ベップ・アート・マンス 2012」にも絶対行こうと思う。

手元にある『旅手帖 beppu』を読みながら、今からうはうはしているのである。


旅手帖beppu








2012年8月5日日曜日

心のチューニング



The Art of あの夏で待ってる
















8月、暑い。


大学を卒業して、はや4ヶ月になる(まだ4ヶ月かとも思う)。

この間に、ずぅっと頑張って就活をしていたかと言えば、否。


イチから就職セミナーを受けたり


口約束の内定をもらって浮かれたり


入社日まで時間的猶予があったので、1週間の旅行に出かけたり


旅行中に来ていた内定先からのメールを、4日後に返信したり


そしたら、「返信が無かったので辞退したのかと思いました」→内定消滅
 
無気力週間……からの復活など


比叡山のような山や、保津峡を思わせる谷を越えて、今に至る。


ここ1ヶ月、はやく就職せねばっ!と精神的に自分を追い込んでいたが

卑屈になったり、ウソつきになったりして、かなり自分を苦しめた。

やはり、このスタイルは自分には合わないらしい。

このままじゃ精神的にヤバイと思い、ちょっとガスを抜いてみた。

するとまあ、楽になったし、前向きになれた。

自分は気を抜いてなんぼなんだと再認識した。


しかし、ガスを抜いたといっても、完全なる現実逃避の悟りを開いたとかではなく

もうちょっと精神的に余裕をもって臨もうかという程度だ。



  • 「はやく就職しなければいけない」という超A級の憑き物


「はやく就職しなければいけない」

この漠然とした考えは、心霊研究家も裸足で逃げ出すほどの怨霊だ。

漠然としすぎで、解決するツボが見えないのだ。

どこぞのライフハック術ではないが、立ち向かうべき目前の課題は小さい方がいい。

課題を細分化して、就職するために自分に足りないものを、ひとつずつ片付けていこう。

僕の場合は、早くバイトにありつかなければならない。

(就活と生活資金、面接でアピールするネタづくり、社会に関わる手段として)

ただ、バイト面接で「就活してます」なんて言うと、容赦なく切られることに世の理不尽さを感じるわけだが。



  • 想像力という名の界王拳


界王拳といえば『ドラゴンボール』で悟空が使う技。

「界王拳!」と唱えれば、自分の力を高められるのだ。(『ONE PIECE』におけるギア2?)

ええと、結局、思考が前向きじゃないと就活なんて出来ない。断言。

「俺には無理かなぁ」とか思っているとまったく進めなくなってしまう。

僕の場合、最も思考が前向きになれるのは、自分が楽しく働いているところを想像する時だ。

その想像世界を覗くと、自分が何を活かせるか、どんな仕事をしていきたいか

ということがなんとなくイメージ出来るようになる。


では、想像世界に入る種は何か?

たぶん「人の話を聞くこと」じゃないかなあと思う。

正確に言うと「働いている人の話を聞く」こと。

彼らは嬉々として、やりがいや苦労話を語ってくれる。

それを聞くと「俺もそっちの世界に行きたいなあ」とか思ってしまうのだ。

僕の場合は、ハローワークの担当さんや、知り合いの社長さんといった、仕事世界のベテランに話を伺うことが多い。

(同世代の友達だと自然と仕事の愚痴を聞くことになってしまう\(^o^)/)


他の手段として、やはり本を読むことはいいなと思う。

自分の興味あることを勉強したり、他人の考え方に触れたり、趣味関連のことに現実逃避したり、

わりと健全な時間の過ごし方じゃなかろうか。



まあ、就活ノウハウはそっち専門のブログにまかせよう。

僕の気持ちの姿勢は、人によっては「間違っている!」と言われるかもしれないが

無理して自我が崩壊しても仕方ない。

自分のやり方で、人の意見にも耳を傾けながら、進もう。


また、絵でも描いてみようかな。

小津 四畳半神話大系